Stable Diffusion開発陣が設立したBlack Forest Labsから、新たな画像生成AIモデル「FLUX.1」が登場した。
120億パラメータを誇り、高品質な画像を生成できる。[pro], [dev], [schnell]の3種類があり、[pro]が最も高性能だが、API形式での提供となる。[dev]と[schnell]はハイエンドGPU搭載PCであれば生成可能で、[schnell]は軽量だが画質は劣る。SD3と同様の構成だが、FLUX.1はコミュニティから高い支持を得ている。
最大2MPの画像生成に対応し、ADetailerも不要となった。NFSWには非対応だが、civitaiに多数のLoRAが公開されている。
顔LoRA作成には、「ai-toolkit」と「sd-scripts」の2つのソフトウェアが有効。
ai-toolkitでは、configファイルを編集し、datasetを用意するだけでLoRAを作成できる。学習時間は約2時間19分、VRAM使用量は約21GB。
sd-scriptsでは、sd3ブランチに切り替え、config.tomlを編集して学習を行う。学習時間は約2.5時間、VRAM使用量は約22.9GB。
どちらのソフトウェアも、環境さえあれば比較的簡単に顔LoRAを作成できる。
FLUX.1の登場により、ローカルPCでの高品質な画像生成が可能になった。
以下、詳細。
Fluxとは??
今回は、以下4つの項目について解説します。
- Midjourneyの性能を超えている
- リアリティのある画像を生成できる
- 細部の破綻が大幅に減少
- Fluxのオープンソースモデルが公開されてる
まずは本章を読んで、Fluxの基礎を把握しましょう。
1.Midjourneyの性能を超えている
Fluxは、画像生成AIの分野で長らくトップの座を守っていたMidjourneyを性能面で凌駕しました。
ランキングサイトで、Fluxは見事1位を獲得し、Midjourneyを抜いたのです。
しかも、Midjourneyよりも価格が安い!
AIが生成した画像をユーザーが評価することでランキングを決定する信頼性の高いプラットフォームです。
Fluxの優位性は、とくにリアリティ。細部の精密、そして多様な表現力にあります。
たとえば、人物の肌の質感や髪の毛、細部まで丁寧に表現できる点が高く評価されています。
2.リアリティのある画像を生成可能
Fluxでは、あらゆる被写体に対して、まるで写真のような精密な描写が可能です。
たとえば、人物画像では自然な顔立ちや表情が生成され、建築物では複雑な構造やテクスチャが精密に再現されます。
3.細部の破綻が大幅に減少
今まで、人物の指の表現や、複雑な構造物の描写において不自然さが目立つことがありました。
Fluxではこれらの課題が大幅に改善されています。
たとえば、指の形状や関節の表現が自然で、違和感のない手の画像を生成できます。
4.Fluxのオープンソースモデルが公開されてる
Fluxはオープンソースモデルとして公開されており、開発者や企業は自由にFluxのコードを閲覧し、改変できます。
オープンソース化によって、Fluxをベースとした新たなツールやアプリケーションの開発、独自の学習データを用いたモデルの改良などの可能性が広がります。
Fluxのプラン別特徴と料金
特徴 | FLUX.1 Pro | FLUX.1 Dev | FLUX.1 Schnell |
画像品質 | 最高 | 高 | 高 |
プロンプト再現 | 非常に高い | 高い | 高い |
商用利用 | 可能 | 条件を満たせば可能 | 可能 |
速度 | 中程度 | 高速 | 最速 |
価格(画像生成1枚) | 0.05ドル | 0.025ドル | 0.003ドル |
FluxはXでも利用できる!!
Xの有料プラン「プレミアム」「プレミアムプラス」加入者は、X上で利用できる生成AI「Grok」で、Fluxによる画像生成機能を利用できます。
Fluxで理想の画像を生成するコツ
Fluxで理想の画像を生成するコツを紹介します。
- 英語でプロンプトを入力する
- できるだけ詳細なプロンプトを入力する
- 生成AIにプロンプトを作成してもらう
Fluxだけでなく他の画像生成AIにも共通するコツなので、ぜひ参考にしてみてください。
Fluxを使って手軽に高品質画像を作成しよう!
Fluxは、現在リリースされている画像生成AIの中でも、トップクラスの性能をほこる画像生成AIです。
また、Fluxは商用利用が可能なモデルもリリースされているため、ビジネスでの活用も期待できます。
今ならアカウントを登録するだけで1ドル分のクレジットを獲得できるため、まずは無料で試してみましょう。
必要なPC環境は高性能化する傾向にあるが、Google Colabなどを活用すれば、誰でも手軽にFLUX.1の恩恵を受けることができるだろう。